2010.01.18
わずかな差

 

 

「成功は鼻の差」とか「鼻の差の恩恵」という言葉があります。

 

競馬で1着と2着は

ほんの鼻の差か首の差で決まることもしばしばですが

賞金は何倍も違います。

 

2着の馬も同じように懸命に走ったのですが

ほんの僅か及ばなかっただけで、結果は大きく違うのです。

 

これは何も競馬に限ったことではなく

あらゆるケースに当てはまります。 

 

2000万の年収の人は

500万の年収の4倍働いているわけではありません。

 

ただ2000万の人は

500万の人より

ほんの少し余計働いたのは確実です。

 

・同じ業種で同じような規模のお店でも売り上げや

利益は何倍もの差が出ますが

この場合も一方が

何倍も余計に働いているわけではありません。

 

1本何万円もする超高級なワインと

1本何千円程度の高級のワインとを飲み比べて

 違いがわかりますか?

 テレビでも一流芸能人が出ていますが散々たる結果ですよね。

 

 

・世界で2番目に高い山は?と尋ねられても

ほとんどの人は答えられません。

 答えは"K2"で

エベレストと同じように8000Mを優に越す山です。

 その差はほんの僅かですが、知名度は圧倒的に違うのです。

 

私たちは、成功するためには

あるいは大きな成果を獲得するためには

大差をつける必要があると、なんとなく思いこんでいます。

 

そしてもう一歩の努力を疎かにし

鼻の差の恩恵を逃しています。

 

あるいは逆に

一大決心して大きく成功するために

大差をつけようと試みる場合もありますが

実はこの場合も大概上手くいきません。

 

大差を狙っても大差はつかないものです。

 

また大差をつけようとすると

なかなか行動に移せません。

 

 

行動に移しても失敗することが多く

挫折してしまったりするのです。

 

結局成功は微差の積み重ね

わずかな差の追及によって可能です。

 

 

"神の業は細部に宿る"といわれます。

 

微差だと疎かにせず

些細なことを大切に

大切に心を込めてやることです。

 

微差によって

大きな結果を獲得できるのでから楽しくなります。

 

 

結婚願望は非常に高いある女性の例ですが

条件が高く一流大学卒業であること

勤務先は一流会社であること

年収はいくら以上、背は等々、理想いいのですが

30歳半ばを過ぎて未だ結婚できません。

 

 

一方次のような実話があります。

 

ある講演会の会場での出来事です。

 

そこは入り口で、靴を脱ぎ

スリッパに履き替えるようになっていました。

 

ある女性がスリッパを取り出し

まさに履こうとした時

そこへ一人の紳士が入ってきて

同じようにスリッパにとろうとしました。

 

彼女は「これをどうぞ」といって

持っていたスリッパを差し出したのです。 

 

その紳士はその心使いに、いたく感激し

彼女のような女性を

息子のお嫁さんに欲しいものだと思ったのです。 

 

その紳士は立派な会社の大変なお金持ちの経営者でした。 

 

お金持ちイコールよき伴侶とは限りませんが

結果はその紳士の望むとおりになりになり

彼女はスリッパを差し出しただけで、玉の輿に乗ったのです。

 

100やるべきところを101やることを、お勧めします。

 

120130もやろうとしたら

1回くらいは出来ても続きません。

 

"1"だけ余分にやることなら

その意識があれば、簡単に出来るし

いろいろなアイディアが出てきます。

 

 

ほんの少し期待以上にやることです。

 

齋藤ひとり氏は

薬のフランチャイズチエーンを展開していますが

「お店をきれいにする」

「愛想よくする」とか

「どこから来たの?

「遠いところありがとう」

「お客さんオシャレだね!」等

とかとにかくお客さんに一声かけるといったことで

考えればいくらでも出てきます。

 

そういった微差の追求で売り上げは

どんどん伸びるといわれます。 

 

日本一の高額納税者の言葉ですから説得力があります。

 

ところで101やるのも

99やるのも使う労力はほとんど変わりませんが

101は勝者になり、99は敗者になります。

 

イメージとして

水は100度までは液体ですが

1度超えるだけで沸騰します。

 

様相は全く変わるのです。 

 

成果はそれほど違うのだと意識して

プラスの微差をつけることを

楽しんではいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

藤田 誠司 | コメント(0) | 2010年1月18日 06:02

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