2009.12.24
次世代に遺すビジネス展開

 

 

 

今という時期、多くのビジネスは

より大きなリスクを背負い

利幅も極端に薄く

かつ積極的に損失を

受け入れていかなければいけない時です。

 

しかし、この時期に現在の状況には目もくれず

次の展開のために

準備しているビジネスもかなりあるようです。

 

彼らの考え方は

「いつまでも不況が続くはずがない。

この不況が終わったら

何をしたいそう思っている人が多いはず。

その人たちのために次の展開を準備しておこう」

 

「自分のビジネスを次世代に遺したいし、贈りたい。

だから目前の動きに右往左往する必要などない」

 

あなたの場合はいかがですか?

 

 

大きな建物を持ってビジネスする人

ブランドを持ってビジネスする人たちには

当然時間・空間を超越したビジネス展開意識があります。

 

それが何であれ

ビジネスにバックボーンを持って取り組んでいます。

 

不況、不調、低迷、借金、負債、緊急事態、金融恐慌、株式暴落など

ビジネスがいつ何どきギブアップしても仕方がない状況が

次々と襲ってくる世の中で

私たちはビジネスを展開しているのです。

 

その時に私たちに必要になるのがビジネスのバックボーンです。

 

こんな些細なことでおたおたしているときではない

自分のビジネスは次世代に遺すビジネスなのだ

あなたにはそのような何かがあるでしょうか?

 

もし私が、最近一旗会の会合には

人が少ししか来ないからもうやめよう

そう考えたとしたらどうなるのでしょうか?

 

経営者が、ビジネスは儲からないから

食うだけの仕事があればそれでよい

そう考えるとしたら

その会社や従業員の将来には何が起きるのでしょうか?

 

「いくら頑張ったところで

売り上げはたかがしれている・・

こんなバカくさいことなどもうやめよう」

そう考える経営者がいたとしたら

その会社にはいったい何が起きるのでしょうか?

 

後世に、次世代に、息子や娘のために

そう考えて

経営に取り組んでいる経営者は必ずいるはずです。

 

あなたの場合はいかがでしょうか?

 

 

次の問題は

それでは、現世代、そして次世代、後世に対して

どのような価値を遺したいかです。

 

それがビジョンになります。

 

ある企業は

信頼、ある企業は誇り、ある企業は信念。

 

またある企業は

品質、伝統の味・技を遺したいかもしれません。

 

それでは私たちは後世に何を伝えたいから

何を遺したいから頑張っているのでしょうか?

 

それに対する答えを用意しているかどうかが

ビジネスの経営姿勢に影響するのです。

 

今回はビジネスの存在を

今だけのものではなく将来のものにする考え方

それについて考えてみましょう。

 

 

ビジネスは社会的存在です。

 

だから社会性が強く、公益性が高ければ

それだけ皆のサポートを得ることができます。

 

サポートが大きければ大きいほど

強ければ強いほど存続力が高まり

展開力のあるビジネスを維持できます。

 

ここでいう社会性、公益性とは

顧客に具体的な一定の価値を提供することを指します。

 

ボーイスカウト、赤十字、AAAUnited Way

その他各種慈善団体、宗教団体などが身近な例です。

 

一言に言えば、彼らには主張があるから

それを支持する人が出てくるのです。

 

今回、このテーマを取り上げたのは

あなたのビジネスには主張がありますか?という

命題を投げかけるためです。

 

命題は経営方針になり

経営方針は経営戦略・具体的活動を生み出し

そしてサポートの確保につながります。

 

この主張は

ビジネスの規模、知名度に関係なく

すべてのビジネスがチャレンジできることなのです。

 

例えば

人材派遣とは

できる人を必要とする会社に派遣することだから

自分が派遣する人は

その期待にこたえるだけの力を持っていることを

派遣主が確認する必要があるということで

自分のところで教育訓練をしてから派遣する人材派遣会社。

 

 

食材を無駄にしないことが

環境汚染の破壊防止につながるということで

すべてミニサイズにした野菜を栽培し

販売するアグリビジネス。

 

 

染色すると肌のためによくないということで

最初から色つきコットンを栽培しているアグリビジネス。

 

子供は自然を肌で感じながら育つのが一番と

木でできたおもちゃだけを製造するおもちゃメーカー。

 

子供の能力は早く開発すればするほど発達すると

幼児教育を展開する学校。

 

落ちこぼれは能力の問題ではなく

時期の問題、環境の問題、学校自身の問題とみなし

落ちこぼれ生徒を専門に教える学校、などなど。

 

 

自分の主張をビジネスとして

具体的な形にして展開している人はたくさんいます。

 

しかも、中小企業でありながら

数億円から数十億円という売り上げの

ビジネスを達成しているのです。

 

さて、あなたのビジネスは

どのような主張をもとに

ビジネスを展開しているのでしょうか?

 

お忘れなく・・・

時間や空間を超越した主張があればこそ

共鳴する人がたくさん出てくることを。

 

 

 

 

藤田 誠司 | コメント(0) | 2009年12月24日 07:16

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