- 2009.12.31
- ギリギリ
相変わらず厳しい景気が続いています。
日銀が
「景気は持ち直しつつある」と
上方修正をしましたが
企業の大半を占める中小企業は
「景気は二番底を迎える」と
感じている経営者が68%にも及んでいます。
つまり
まだまだ現実には
悪化の道をたどっていると判断できます。
このような経済環境の中では
経営に取り組む経営者の姿勢が
大きくその後をわけることになります。
A社長は
会社の経営状態が
かなり厳しいことを認識していて
「何とかしないとならない」と悩んでいました。
それなら
すぐに改革を
本格的に進めなければならないのですが
なかなか実行に踏み切れません。
このままで行けば
3ヵ月後には
資金が回らなくなることは
資金繰り計画をチェックしたら
すぐわかるのですが
それでも彼は動かないのです。
「ほら、未回収の売掛金がこんなにあるから
すぐに督促しましょう!」とか
「この在庫を処分して金に換えましょう!」と
私がアドバイスすると
彼は
「わかりました。すぐやります」
と言うのですが
いつまでたっても行動に現れません。
やがて
やはり資金が回らなくなってきました。
3日後に迫った支払いができないのです。
やっとA社長はこの現実に焦りました。
こんなに「ギリギリ」になって
やっと本気でどうしようかと考えたのです。
しかし
こんなに切羽詰ったら
良い案など浮かぶわけがないのです。
銀行に頭を下げて
緊急融資のお願いに
行くことしか方法はありません。
お陰で大きく信用を損なうことになります。
B社長の会社の経営も楽ではありません。
何とか
付加価値の高い営業をするために
現在の下請け的営業からの脱皮を考えました。
そこで弊社の
「実践!社長道場」に入塾しました。
そこで
オリジナル商品を開発することにしました。
慣れない商品開発に
手こずったのですが
3ヵ月後には
発売できる見通しとなりました。
3ヶ月間のB社長は
真剣そのものだったのです。
明日には量産のための材料を
発注しなければならない「ギリギリ」まで
「もっと売れるようにする」ことを考えたのです。
商品パンフレットも
印刷に出すその瞬間まで
デザインを煮詰めていました。
お陰でその商品はヒットし
会社の経営も立ちなおり業界からも
注目されるようになったのです。
同じ「ギリギリ」でも
A社長は
「ギリギリになって考える」ですが
B社長は
「ギリギリまで考える」と大きく違います。
経営者ならB社長のように
「ギリギリまで考える」
姿勢を貫きたいものですね。
このブログを読まれているあなた...
ギリギリになって焦ることないように
是非弊社の
「実践!社長道場」をご活用ください。
では来年が更に良くなるように願っております。
よいお年を...(拝)
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